熊本フミの、大古味川原 ごみ拾いレポート 2001.7.8(日)
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おお、晴れたぁ!雨が心配でしたが、なんと当日は「そんなに晴れなくても・・・」と言いたくなるような日差し。新宮インター降りてすぐの集合場所には、次々に集まってくださるみなさんの元気そうな顔。
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車に乗り合わせて、10分ほど山に入った銅山川原へ到着!「うわぁ!こんなきれいなところがあったんですか?」思わず声が出てしまう、力強い緑生い茂る森の中の、広い河原。水も色も、緑だ。川魚の稚魚が見える。
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「で、ゴミはどこ?」きょろきょろしても、見あたらない。河原の鬱蒼とした林に近づいてみる。「うわっ、ちょっと何これ?」いきなり軽自動車が!長年の風化で硝子のない窓からは砂や泥が入り、太股の高さくらいまで積もっている。ドアには「○○参上!」などのスプレー書きが。なんだか、軽自動車が寂しそう・・・。「これはひっくり返して、砂を出してからしか運べませんね。」「せーの!」で男性陣がひっくり返す。「デーン!」
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やれやれ、と思うが、また目を疑ってしまった。林の奥に、分解した軽自動車。
「ここは道がいいんで捨てやすいんですよね。」
と地元のみなさん。ちゃんと責任を持って廃車にすることが出来ないなら、新車なんて買うな!まったくもう、信じられない。 |
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他にも出てくるわ出てくるわ、ストーブ、電子ジャー、ラジカセ、ガス給湯器、鍋、包丁、栓の開いてないジュース数本、キャンプのゴミらしきビールのボトル・・・。山には、タイヤ、プラスチックゴミ、家庭で出たようなビニール袋に入ったゴミ・・・捨てた人!あなたの家はきれいになっても、ここはどうするんいつか、誰かが片づけないかんのよ!自分じゃなかったらいいの?・・・と怒りを通り越して、あきれてしまう。フ〜。
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山のゴミは傾斜に沿って、流れ作業で下ろしていく。「はいっ、はいっ、はいっ!」
みんな練習したかのように、機敏な動き。とても頼もしいみなさん。したたる汗も拭う間もなく、作業が進む。 |
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「よ〜し、もうええやろ、きれいになったで!」数時間後、河原に山のように積み上げられたゴミをバックに、みんなで記念写真。いい笑顔だ。ホントに気持ちいい!
久しぶりにみんなで力を合わせて、一つのことをする喜びを味わえた。「冷蔵庫や割れたガラス、こんなにいろんなゴミがあるなんて知りませんでした。参加して良かったわ。」と話してくれたご婦人。「今治から原付で4時間かかって参加しました。きれいになって良かったです。」というリスナーさん。じっとしていても汗がにじむ暑さのもと、頑張ってくださったみなさん、本当にありがとうございました!
私はこのイベントに参加して、これから森や海や川に遊びに行っても絶対にゴミは持って帰るし、不法投棄なんてしない。だって、土に還らないものは、永遠に消えることはない。誰かにかたづけてもらうなんて、すごく恥ずかしいことだよね。
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・・・清掃が終わって、冷たい銅山河原のせせらぎで手を洗っていると、「チョロチョロチョロ・・・」と、小指の先ほどのちっちゃい黒いものが泳いできた。「あ、オタマジャクシ!」人間の自分勝手な心で、このオタマジャクシが住めない銅山川にしちゃいけない!と思いながら、銅山河原をあとにした。
今度来たときには、ゴミのない、きれいな河原でありますように・・・。
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この日のごみ収集量:木くず5m3・プラスチック6m3・金属物約2トン(トラック4台分)
地元青年会議所、新宮村役場産業課、地元ボランティア、一般リスナー、コスモ石油高松支店、そしてFM愛媛の70余名の皆さん、お疲れさまでした!! |
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